2010年1月、東京大学医学部で第2回GABEX 国際学会が開催された。主催は、東京大学内に設置された生命・医療倫理の教育研究拠点、UTCBEL([ユーティーシーベル]:the University of Tokyo, Center for Biomedical Ethics and Law)である。
生命・医療倫理の教育や研究を主な目的とする機関は、海外にも数多く存在する。東京大学はこれまで、海外の主要な研究機関とテレビ会議システムを用いたミーティングや、交換留学制度などを通じて学術交流を深めてきた。1月の国際会議では、このネットワーク(通称GABEX [ギャベックス] Global Alliance of Biomedical Ethics Centers)に加盟する8つの拠点からそれぞれ2名ずつ研究者を招き、報告を依頼した。
有馬斉,伊吹友秀
2010年1月、東京大学医学部で第2回GABEX 国際学会が開催された。主催は、東京大学内に設置された生命・医療倫理の教育研究拠点、UTCBEL([ユーティーシーベル]:the University of Tokyo, Center for Biomedical Ethics and Law)である。
生命・医療倫理の教育や研究を主な目的とする機関は、海外にも数多く存在する。東京大学はこれまで、海外の主要な研究機関とテレビ会議システムを用いたミーティングや、交換留学制度などを通じて学術交流を深めてきた。1月の国際会議では、このネットワーク(通称GABEX [ギャベックス] Global Alliance of Biomedical Ethics Centers)に加盟する8つの拠点からそれぞれ2名ずつ研究者を招き、報告を依頼した。
会議は2日間かけて行われ、一般参加者を含めのべ約400人の聴衆を集めた。報告の内容は多岐にわたったが、ここでは(1)臨床倫理、(2)医療資源の配分と正義、(3)実証的な生命倫理、(4)エンハンスメントの4つの主題に即してまとめ、記録に残しておきたい。