胃がん ― 診断・治療の最前線―

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室圭

世界を目に転じると、欧米の先進諸国では胃がんは明らかな減少傾向にあるものの、食道下部から胃上部にかけての食道胃接合部がんや噴門部がんは上昇傾向が顕著である。これは胃食道逆流症(GERD)という病態とそれに伴うBarrett食道、つまり食道粘膜の胃粘膜化現象とよばれる病態を有する患者の著明増加による。世界的に人口の多い東アジア、南米をはじめ東欧諸国等では通常型の胃がんの罹患率、死亡率が依然高く、全世界の中で2番目に高頻度のがんである。

このようにきわめてポピュラーながんである胃がんに関して、その診断、治療は我が国が世界の牽引役としてリードし続けている数少ないがん種の1つである。本稿では、我が国のお家芸ともいえる胃がんの診断学および治療学の最前線について紹介する。