BIOPHILIA 第12号(2007年12月・冬号) 「がん」制圧の最前線
見出し'巻頭言
生命科学の進展に寄せて
生命科学と生物多様性 岩槻邦男
特集/BiophiliaSpecial
「がん」制圧の最前線
─病状、原因、治療。そして未来─
「がん」とは─その原因、症状─ 西條長宏
新しい肺がん治療
─EGFR阻害剤:バイオマーカーを用いて患者を選択する─
田村研治
胃がん─診断・治療の最前線─ 室 圭
乳がん─診断・治療の最前線─ 中村清吾
がんの痛みをやわらげる
─緩和ケアと疹痛コントロールー 木村秀幸
文部科学省「がんプロフェショナル養成プラン」について
文部科学省
連載/Serial
ヒトの心の発達とその精神病理の理解を目指して 第2回
感情と記憶─海馬における相互作用の解明─ 関野祐子
血小板由来増殖因子の情動を含む高次脳機能における
役割解明へのアプローチ
笹原正清、石井陽子、尾矢剛志、濱島丈、石澤伸
生き物たちに向けてきたまなざし
ナチュラルデータと取り組んだ歴史 第2回
増大する情報量からシステムの模索へ 西村顯治
ヒトと動物の共生へ 第10回
ハトとヒトとの関係史 渡辺 茂
化学進化論で探る生命起源 第2回
化学進化に関する実験的アプローチ 村江達士
総説/General Remarks
someone-Biophilia 連動企画
神経ネットワークがつくられるしくみの中に病気治療の鍵がある!
─ゴミの掃除屋CRAGによる遺伝子治療の試み─ 柳 茂
皮膚を通してアレルギー・がん・感染症と闘う
─経皮投与型ワクチンの開発を目指して─ 井上 浄
よりよい共存を目指して 佐々木正五
海外科学雑誌惰報 Silva Scientiae V 久原孝俊
書評 大和田一雄
Biophilia 対談
生命科学を支える研究支援 板倉智敏/西尾悦雄
特集/BiophiliaSpecial
「がん」制圧の最前線
─病状、原因、治療。そして未来─
近年の我が国での死因のトップは「がん」。がん死の1位は肺がんで、次いで胃がん、肝臓がん、膵臓がん、乳がんと続く。本特集では「がん」について、その症状、原因、治療についての総論、そして、肺がん、胃がん、乳がんについての最新の診断、治療法について、さらに、末期のがんで訪れるさまざまな痛みをやわらげることを目指した緩和ケアについて、最前線でご活躍の方々に解説していただいた。