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仁田坂英二 1956 年に日本で開催された国際遺伝学会において、アサガオの突然変異体を展示することが計画され、国立遺伝学研究所の竹中要が、ごく一部の愛好家が保存していた突然変異系統の収集を行った。これらの系統がその後も国立遺伝学研究所で維持されていたが、1991 年以降系統の更新が休止していたため、1997年に九州大学の筆者の研究室に移管され、改めて系統の更新や整備が進められた。現在1,000系統を越える突然変異系統が保存されている。 比較的最近になるまで分子生物学に基づいた遺伝子研究はそれほど進んでいなかったが、基礎生物学研究所の飯田滋のグループが花色にかかわる遺伝子の研究に着手し、その後、我々のグループが形態形成にかかわる突然変異体の原因遺伝子の単離を始め、遺伝子の情報も蓄積してきた。とくに2002 年度より始まったナショナルバイオリソースプロジェクトで保存対象生物に選定されたことを契機として、突然変異系統や情報の整備や、連鎖地図、EST データベースの構築など基本的な研究環境も整ってきた。ここでは、アサガオのバイオリソース(生物資源)としての特性や、その研究の一端について述べてみたい。
仁田坂英二
1956 年に日本で開催された国際遺伝学会において、アサガオの突然変異体を展示することが計画され、国立遺伝学研究所の竹中要が、ごく一部の愛好家が保存していた突然変異系統の収集を行った。これらの系統がその後も国立遺伝学研究所で維持されていたが、1991 年以降系統の更新が休止していたため、1997年に九州大学の筆者の研究室に移管され、改めて系統の更新や整備が進められた。現在1,000系統を越える突然変異系統が保存されている。
比較的最近になるまで分子生物学に基づいた遺伝子研究はそれほど進んでいなかったが、基礎生物学研究所の飯田滋のグループが花色にかかわる遺伝子の研究に着手し、その後、我々のグループが形態形成にかかわる突然変異体の原因遺伝子の単離を始め、遺伝子の情報も蓄積してきた。とくに2002 年度より始まったナショナルバイオリソースプロジェクトで保存対象生物に選定されたことを契機として、突然変異系統や情報の整備や、連鎖地図、EST データベースの構築など基本的な研究環境も整ってきた。ここでは、アサガオのバイオリソース(生物資源)としての特性や、その研究の一端について述べてみたい。