東洋医学と生命科学の融合を目指して : 第4回 脳血管性認知症病態モデルにおける和漢薬作用

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松本欣三

釣藤散には脳血管障害の危険因子の1つである高血圧症を改善する作用があるほか、その含有成分には血管拡張作用、赤血球や白血球の変形能改善作用などがあることが報告されており、これらの知見からも脳血管障害に対する有効性はある程度裏づけられている。しかしながら、認知症症状改善作用やその作用機序に関する実験薬理学的な裏づけや知見は乏しい。ここでは我々の最近の研究によって得られた成績を中心に、脳血管性認知症動物モデルで観察される学習記憶障害に対する釣藤散の効果とその作用メカニズムについて概説する。