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三浦洋 前回は、生きることの「原因」が命であり、命が因果的効力を持つゆえに実在するという考え方を紹介した。現実の世界で何かが起こったとき、あるいは起こり続けているとき、そのような結果を引き起こす原因が実在しないなどと誰が考えるだろう? 例えば火事が起こったとき、タバコの火にせよ漏電にせよ、何らかの原因が実在したことを疑う人はいない。原因がなかったら結果が起こるはずはないのだ。だから、この世で「原因」ほど実在性の強いものは他にないといってもいいくらいだ。とすれば、私たちが「生きている」という事実がある以上、それを引き起こしている原因としての「命」は確かに実在するに違いないのである。 ところが、「AはBの原因である」と証明するのはた易いことではない。「原因」が哲学にとって難題であることを見てから、命の問題に進もう。
三浦洋
前回は、生きることの「原因」が命であり、命が因果的効力を持つゆえに実在するという考え方を紹介した。現実の世界で何かが起こったとき、あるいは起こり続けているとき、そのような結果を引き起こす原因が実在しないなどと誰が考えるだろう? 例えば火事が起こったとき、タバコの火にせよ漏電にせよ、何らかの原因が実在したことを疑う人はいない。原因がなかったら結果が起こるはずはないのだ。だから、この世で「原因」ほど実在性の強いものは他にないといってもいいくらいだ。とすれば、私たちが「生きている」という事実がある以上、それを引き起こしている原因としての「命」は確かに実在するに違いないのである。 ところが、「AはBの原因である」と証明するのはた易いことではない。「原因」が哲学にとって難題であることを見てから、命の問題に進もう。