怖いのはユッケだけじゃない ──食べ物と菌と食品衛生

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池亀公和

最近、食品による感染症、つまり食中毒原因菌として注目されているのが、病原性大腸菌である。
 国内では焼き肉店などでの腸管出血性大腸菌O -157やO-111、そしてEUではスプラウトを原因食とする腸管凝集性志賀毒素産生性大腸菌O -104という、さらに病原性の強い細菌が猛威をふるった。 これらの病原菌は10〜100個というごくわずかな量を口にしただけでも感染が成立することがわかっており、食品を冷蔵庫に入れておけば安心とはいえない。
 しかし、一般的には食品は冷却することにより衛生的な管理ができると考えられ、多くの食材を冷蔵庫に入れる習慣がある。もちろん食材の多くは冷蔵することにより日持ちが
よくなり、新鮮さが保たれることも事実である。
 では、いつから私たちは食品を冷蔵するようになったのだろうか。