添加物・農薬・薬─口に入る化学物質は、どのくらい体にアブナイのか?

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小澤正吾

人間はエネルギー源を求めて毎日食事をとる。このとき多種多様の物質を体内に入れている。
 食物には添加物、正式には「食品添加物」が含まれているし、農作物が安定して収穫されるために使われる農薬が、量的には少ないながらも食品中に残留している。このような農薬を残留農薬と表現する。
 人間は呼吸して酸素をとりいれ、水を飲み、生命を維持する。その大気であるが、自動車や工場からの排気には発がん性を示す物質が含まれているし、屋内では建材から発生する気体を吸い込んでいる。むろん気体も物質である。
 自動車や工場からの排ガス中に存在する発がん性を示す物質の例は、ベンゼンである。水道水は塩素消毒されており、水道水中には塩素との反応によってトリハロメタンと呼ばれる有機塩素化合物が生成し、存在している。これらの物質は、ヒトの健康に影響を及ぼす可能性を指摘されたものである。
 このように、現代の人間は、量は多くはないかもしれないが、多種類の人工的な化学物質をいろいろな経路で体内にとりこんでいて、それらを避けて生命を営むことはほぼ不可能と思える。このように考えていくと、どの程度の量までなら摂取してもヒト健康影響があらわれないのかを評価することの重要性を改めて認識せざるを得ない。
 では、いわゆる栄養素やミネラルなら健康に影響は現れないのか。答は否、である。