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荒川修 フグの肝(きも)は致死的な毒を持つにもかかわらず、かつては「秘伝の毒抜き」を施したうえ、多くの食通が好んで食していた。しかし食中毒も後を絶たず、近年に至るまで多数の人命が奪われてきた。なかでも1975年に8代目坂東三津五郎が好物のトラフグの肝を食べて急死した事件はあまりにも有名だ。この事件では、調理師が逮捕され有罪となったが、1983年12月に厚生省(現厚生労働省)は「フグの衛生確保について」の通知を出し、すべてのフグの肝を食用に供することを禁止した。 一方、フグ毒は有毒餌生物由来であり、これを遮断して無毒の餌で養殖すれば、肝も無毒になることがわかってきた。 本稿では、フグ毒やフグの毒化機構にかかわる科学的知見について解説するとともに、無毒トラフグの養殖とフグ肝食用解禁への取り組みについて紹介する。
荒川修
フグの肝(きも)は致死的な毒を持つにもかかわらず、かつては「秘伝の毒抜き」を施したうえ、多くの食通が好んで食していた。しかし食中毒も後を絶たず、近年に至るまで多数の人命が奪われてきた。なかでも1975年に8代目坂東三津五郎が好物のトラフグの肝を食べて急死した事件はあまりにも有名だ。この事件では、調理師が逮捕され有罪となったが、1983年12月に厚生省(現厚生労働省)は「フグの衛生確保について」の通知を出し、すべてのフグの肝を食用に供することを禁止した。
一方、フグ毒は有毒餌生物由来であり、これを遮断して無毒の餌で養殖すれば、肝も無毒になることがわかってきた。
本稿では、フグ毒やフグの毒化機構にかかわる科学的知見について解説するとともに、無毒トラフグの養殖とフグ肝食用解禁への取り組みについて紹介する。