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尾崎倫孝 我々は、?主として外科的治療が肝臓へ与えるストレス、?糖尿病・脂肪肝・加齢など種々の状態下にある肝の外科的ストレスに対する反応性の変化を、従来の分子生物学的な手法および光プローブ(バイオロジカルプローブ)を使ったバイオイメージングの手法を用いた解析を試みている(図1)。慢性的ストレス下(脂肪肝、糖尿病、加齢など)にある肝臓に対する外部からの外科的ストレス(肝切除、虚血など)への応答の変化を観察することで、肝の周囲環境への適応・反応の限界を研究するとともに、ストレスに対する肝の持つ許容能・限界を理解し、生体イメージングによる新たな診断法、治療法の開発を目指している。 この目的を達成するための新しい解析手法として、蛍光・発光を利用した新たな分子プローブを開発し、細胞・組織環境あるいは分子機能を可視化することができれば、生体へのストレスや応答性を理解することをはじめ、同一個体において非侵襲的かつ継続的に生体の機能や状態をモニタリングすることも可能となる。 本稿では、現在我々が進めている蛍光と発光を用いた2種類のプローブによる実験を紹介したい。
尾崎倫孝
我々は、?主として外科的治療が肝臓へ与えるストレス、?糖尿病・脂肪肝・加齢など種々の状態下にある肝の外科的ストレスに対する反応性の変化を、従来の分子生物学的な手法および光プローブ(バイオロジカルプローブ)を使ったバイオイメージングの手法を用いた解析を試みている(図1)。慢性的ストレス下(脂肪肝、糖尿病、加齢など)にある肝臓に対する外部からの外科的ストレス(肝切除、虚血など)への応答の変化を観察することで、肝の周囲環境への適応・反応の限界を研究するとともに、ストレスに対する肝の持つ許容能・限界を理解し、生体イメージングによる新たな診断法、治療法の開発を目指している。
この目的を達成するための新しい解析手法として、蛍光・発光を利用した新たな分子プローブを開発し、細胞・組織環境あるいは分子機能を可視化することができれば、生体へのストレスや応答性を理解することをはじめ、同一個体において非侵襲的かつ継続的に生体の機能や状態をモニタリングすることも可能となる。
本稿では、現在我々が進めている蛍光と発光を用いた2種類のプローブによる実験を紹介したい。