ES指針の改正について

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永井雅規

ヒトES 細胞(胚性幹細胞)は、人体のあらゆる細胞に分化する可能性とともに、ほぼ無限に増殖するという高い増殖能力を持つ細胞であり、将来の再生医療や創薬への応用が期待されている。

一方で、ヒトES細胞は、受精後5〜 7 日程度経過したヒト受精胚の内部から細胞を取り出し、特殊な条件下で培養して得られるが、細胞を取り出す過程でヒト受精胚を滅失するという生命倫理上の問題を有している(図1)。ヒト受精胚は、母胎にあれば胎児となり「人」に成長し得る「人の生命の萌芽」として、特に尊重して取り扱う必要がある。

ヒトES細胞の樹立やそれを用いた研究は、このような生命倫理上の観点から、国のガイドライン(ES指針)に従って行われる必要があるが、平成21 年8 月、そのES 指針を緩和するための改正が行われた。本稿では、その背景と概要について紹介する。