ヒトはなぜゾウに似ているか ―体構造デザインの分析―

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馬場悠男

ヒトがチンパンジーに似ているのは当然だ。しかし、ヒトがゾウに似ているとは思わないだろう。しかし、ライオンのいるアフリカの平原を悠々と歩いている動物は、ヒトとゾウくらいしかいない(サイもいるが)。普通の動物たちは、ライオンに遭ったら走って逃げるか、穴に隠れる。ゾウはあの巨体だから、逃げる必要はない。ヒトは、ライオンから逃げられるほど速くは走れないのに、どうして平原で暮らしていられるのだろうか。そもそも、なぜ、ヒトは速く走れないのだろうか。

そんな疑問に答えるために、様々な哺乳動物たちの体制あるいは体型、つまり体構造の大枠が、生活の仕方との関係でどのように「デザイン」されているかを探ってみよう。考え方のヒントになるのは、動物たちの体の支え方、歩き方や走り方、そして餌の採り方である。