ヒトと動物の共生へ : 第7回 動物を尊敬させたい ―ヒトと動物との共生を実現するために―

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小菅正夫

ホッキョクグマ館の前での3歳くらいの幼児と母親との会話。
「おかあさん、しろくまさん二人いるね」
という発言に、慌ててお母さんは
「動物は、何匹っていうの。人間だけが何人っていうのよ。間違えないでね」
と注意した。

もしかしたら、人間はこのようにして自らと動物との存在の違いを植えつけられてしまうのではないかと感じた時だった。

人間と動物とが根本的に違う存在であれば、何事も人間に関することが優先され、動物に関することが顧みられなくなるのも当然のことだ。これまで人間の都合によってどれだけ多くの野生動物の存在が否定されてきたかは歴史の示すとおりである。