生物はどのように時間を刻んでいるのだろうか? ―生物時計―

加算ポイント:3pt

商品コード: adma0111

¥ 315 税込

関連カテゴリ

  1. 生命科学
  1. 生命科学
  2. 生物学

商品について

深田吉孝,金尚宏

―生物の時を司る時計―

我々ヒトは、昼間に行動し、夜間に睡眠をとる。この一日周期の活動リズムは、明暗サイクルなど外界の環境変化がない条件においても持続することから、ヒトにはおおむね一日の周期で時を刻む体内時計が内在していることがわかる。この体内時計は「概日時計(circadian clock)」と呼ばれ、地球上のほぼすべての生物に存在している。

動物の概日時計が24時間のリズムを形作る分子メカニズムは、この10年間で爆発的に研究が進み、一群の「時計遺伝子」によって構成されていることが明らかとなってきた。概日時計は、睡眠と深く結びついており、ヒトの睡眠覚醒リズム障害の原因として時計遺伝子の変異が報告されている。また、朝型や夜型の活動傾向は、時計遺伝子の多型と連関している可能性も指摘されている。