東洋医学と生命科学の融合を目指して : 第3回 痒みと和漢薬

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倉石泰

本学において、平成15年にスタートした21世紀COEプログラム「東洋の知に立脚した個の医療の創生」では、東洋医学と西洋医学あるいは生命科学を融合した研究・教育を展開している。病態・薬効解析基盤研究グループでは、種々の病態モデル動物を用いて病態解析ならびに漢方薬の作用機構に関する基礎研究に取り組んでいるが、西洋医学的疾患としてアトピー性皮膚炎が対象の1つである1)。アトピー性皮膚炎は、痒みの強い皮膚炎の代表であり、筆者らは、痒みをテーマとし、その発症機序の解析と、漢方方剤の鎮痒作用の解析に取り組んでいる。本稿では、動物実験によるアトピー性皮膚炎の痒みの発生機序の研究の現状と、鎮痒作用を有する漢方方剤の作用機序の例を紹介する。