今回は、2008 年の10 大科学ニュースをご紹介する。Science 2008年12月19日号には、「この1年の大発見」“Breakthrough of the Year”と題して、2008年の10大科学ニュースが掲載されている。昨年の本欄において紹介したように、2007年の10大科学ニュース第2位には、わが国の山中伸弥らのヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製が選ばれた。2007年の第1位「ヒトの遺伝的多様性」と第2位「細胞の再プログラミング」の順位づけについては、Science の編集部もかなり迷ったようであった。2008 年の10 大科学ニュースに再び「細胞の再プログラミング」が選ばれ、今回は第1位になった。それでは、第1位から順にみてみよう。文中の敬称は省略する。
久原孝俊
今回は、2008 年の10 大科学ニュースをご紹介する。Science 2008年12月19日号には、「この1年の大発見」“Breakthrough of the Year”と題して、2008年の10大科学ニュースが掲載されている。昨年の本欄において紹介したように、2007年の10大科学ニュース第2位には、わが国の山中伸弥らのヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製が選ばれた。2007年の第1位「ヒトの遺伝的多様性」と第2位「細胞の再プログラミング」の順位づけについては、Science の編集部もかなり迷ったようであった。2008 年の10 大科学ニュースに再び「細胞の再プログラミング」が選ばれ、今回は第1位になった。それでは、第1位から順にみてみよう。文中の敬称は省略する。