BIOPHILIA 第19号(2009年9月・秋号) 生き物を形作るしくみ

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【特集】
 生き物を形作るしくみ―エピジェネティクス―

 生物の体の形成は、遺伝子のみで決まるのではなく、生まれた後のさまざまな要因によって遺伝子の発現が変化していくことでなされる。ヒトの体を構成している60兆個の細胞は、基本的に同じ遺伝子情報を持つが、それらがさまざまな組織臓器へ発生・分化していくのは、その過程に、遺伝子をコードするアミノ酸配列の変化を伴わない情報記憶と発現のメカニズムがあるからである。このような遺伝子に指令を与え、発生や細胞の分化に大きな影響を及ぼすメカニズムをエピジェネティクスという。
  本特集では、近年のエピジェネティクス研究によって明らかになってきた生命現象をわかりやすく紹介する。

見出し'【特集】 生き物を形作るしくみ―エピジェネティクス― 【内容】  ・生命現象と疾患のメカニズムを理解する鍵   ―エピジェネティクス入門―/李 玉鳳、佐々木 裕之  ・DNAメチル化と遺伝子発現制御のしくみを探る                /太田 亭、新川 詔夫  ・生物はどのように形作られるのか   ―DNAメチル化を中心とした発生と                分化のエピジェネティクス―                /村本 玄紀、塩田 邦郎  ・発がんとエピジェネティクス   ―新たにわかったがんの原因とその治療の可能性―                /服部 奈緒子、牛島 俊和  ・染色体異数性がもたらすエピジェネティック変化   ―染色体異数性と疾患―  /押村 光雄  ・かぐやシスターズ」の誕生からみえてきた父母ゲノムの役割                /河野 友宏  ・クローン研究でわかってきた生殖細胞の謎   ―エピジェネティックメモリー―                /山縣 一夫、若山 照彦  ・ゲノム機能解析からみえてきた哺乳類の進化                /石野 史敏、金児―石野 知子 【巻頭言】   生命科学の進展に寄せて 特別編  異分野からの視点/益川 敏英 【総説】  性差の謎―なぜ雄と雌がいるのか?―/長谷川 眞理子  江戸の、そして平成の『養鼠玉のかけはし』/庫本 高志  景観を科学する    ―風景を保全・整備するための技術―/東海林 克彦  NRBP(ナショナルバイオリソースプロジェクト)紹介   ニホンザル―脳研究を支えるリソース―/泰羅 雅登 【連載】  光る生物の応用研究最前線 第1回   ―光る生物のしくみを探る/近江谷 克裕  女性研究者を支援する取組み 第2回   ―東京大学のポジティブなアクション/都河 明子  日本の科学技術の進展に向けて   ―文部科学省の構想― 脳科学の発展に向けて/菱山 豊  海外科学雑誌情報 Silva Scientiae  導入遺伝子を子孫動物に伝達する          トランスジェニック霊長類の初めての作出                   /久原 孝俊 【インフォメーション】  Silva Scientiae(海外科学雑誌情報)  研究室訪問  ほか  発売日 9月10日