インフルエンザRNAポリメラーゼによる抗ウイルス薬の開発研究

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朴三用

メキシコで発生した新型インフルエンザA(H1N1)は瞬く間に世界中に広がり、世界保健機関(WHO)による警報フェーズも最高の6に引き上げられるなど、世界的大流行を引き起こしている。今回発生した新型インフルエンザは弱毒性であり、タミフルやリレンザが有効であることから死亡率は高くないものの、いつこれが強毒型に変異をとげるか、その脅威は想像に難くない。最近、東南アジア諸国で家畜として飼われている豚の多くが強毒型鳥インフルエンザを保持していることが確認されており、今回の新型インフルエンザが感染した際に、新たな高病原性新型インフルエンザウイルスが誕生するのではないかと危惧されている。

その対策として、日本政府を含む世界各国はタミフルやリレンザの備蓄やプレパンデミックワクチンの作製を行っているが、今回の新型インフルエンザに対してこれまでのワクチンがまったく無効であったことや、既にタミフルに耐性のある新型ウイルスが確認されていることなどから、実際に高病原性新型ウイルスが出現した際の有効性は不透明であり、違った形での対策が世界中で求められている。

そこで、私たちの研究グループは、インフルエンザウイルスの持つRNAポリメラーゼを新規薬剤ターゲットとして研究を進めている。